皆さんこんにちは!!!管理人のただの洋服マニアです!!!
最近働いている古着屋にも徐々にお客さんが戻ってきているような気がします。
というか自分がよく話すお客さんが立て続けに来てくれているのでそう感じるだけかもしれませんが笑
ただやっぱり自分のやり方は間違ってなかったんやと思う点はズバリ、、
「商売っけが完全に0」というスタンスですね。
店を持つ経営者からするとあいつ全然売る気ないな!って感じかもしれませんがそのおかげで何回も来てくれる人だったり、全く服の話しない人なんかもいますし、仲良くなってご飯に行く人だっているくらいです笑
売ろうとしないのが伝わるのか、皆さんほんまに欲しい時だけ
「〇〇探してるんですよ〜」
って言ってくるのでその時はこれいいんちゃいまっかいうて提案をすればたま〜に買ってくれます笑
その来てくれているお客さんの母数が多ければ多いほど毎日誰かしら来てくれますし何より楽しい笑
まじで感謝ですねあざす!!
しかも最近周りが革靴デビューを決め込む人が多くなりました。
買い物に付き合った大学の直のパイセンやよく店にくるSacai大好きボーイは僕と同じChurch’sを買って行ってくれました笑
自分の着る服は最近ユニクロで十分かなって思い始めてるわけですがやはり人のを見てるのは楽しいですね笑
と久々に前置き長めに書きました笑
今日の本題はサスペンダーです!!
サスペンダー?なんか坊ちゃん感でない?なんか可愛くなっちゃわない?
そう思っているあなたはまだまだサスペンダーの面白さに気づけていない素人だぁぁぁぁああ!!!
そんな君はこれを読むしかないんだッ!!読むまで僕は君を殴ることをやめないッ!!
テンション上がって最近またちょこっと読んだジョジョが出てしまいました。
というわけでいきましょう!!!
1.サスペンダーっていつからあるの??
まずサスペンダーという名前から言いたいのですがまず日本で定着している呼び方の「サスペンダー」これは本来アメリカでの呼び方です。
もともとサスペンダー発祥のヨーロッパでは「ブレーシス」なんて呼び方をします。
ヨーロッパでサスペンダーなんていうと
「こいつ何言ってやがんだ、歯の矯正器具でズボンを吊り上げる気かっ??」
なんて言ってバカにされます(多分そんなことはない)
ですが本当にヨーロッパでは矯正器具だったり、ソックスガーターやアームバンドの意味合いの方が強いみたいなので気をつけるに越したことはないでしょう
ただ日本で
「ブレーシスください✨」みたいな感じでいうとこいつイキってやがるってなる可能性があるのでひけらかすことはお勧めしません。
(僕は忠告しましたからね)
話はそれましたがブレーシスが、、おっと失礼しました、
サスペンダーが最初に登場したのはおよそ18世紀だと言われています。
当時のパンツというものは今のものより随分股上が深くて太いものが多かったのです。
それもそのはず、18世紀なんてまだ産業革命もまだのころ。
そんな貴族階級と庶民の差は今なんて比べ物にならないくらいのもんです。
女性の貴族は想像しやすいですね、マリーアントワネットですよ。
コルセットでウエストギュン縛りにめちゃくちゃ広がった裾のドレス。
では男性はどうかというと上流階級はド派手な今のスーツに近い形のものを身に纏っては豪勢なパーティに明け暮れるという人間の欲の塊みたいな生活をしていたようですが庶民はそうはいきません。
機械もないですから基本重労働ですよ、仕立て屋なんかは別ですが。
そんな時に動きにくい今みたいなスキニーパンツみたいなの履いていたらいくつ太ももがあっても足りません(個人的にはこの表現好きです)
なので必然的にパンツは太くなり、股上が深く動きやすい格好になるわけですよ
そこでまだベルトの無い時代なのでじゃあ吊り上げちゃおってな感じでサスペンダーができたわけです。
2.クラシック回帰とは??
ではなぜまたサスペンダーが現代で流行り出しているのか。
皆さん巷でたまに「クラシック回帰」なんて言葉を聞いたことはありませんか??
クラシック回帰というのは、、、
「ヨーロッパの伝統的なスーツスタイルに戻る状態」と何かの本で読みました笑
ではなぜこれが現在のカジュアルに影響を及ぼしているのか??
全てはスーツスタイルに左右されるためです。
スーツのサイズ感が変わればカジュアルのサイズ感も変わっていくのです!
まずヨーロッパの伝統的なスーツスタイルについてですが、基本的にスーツの基礎となる国は2カ国。
・イギリス
・イタリア
この2カ国が伝統的なスーツスタイルを確立しているわけです。
イギリスは発祥の地としてthe スーツという形を確立していますし、イタリアは気候と国民性が豊かでイギリスよりも柔らかい素材のスーツ生地が多く色味なども豊かです。
この2カ国のいいとこ取りをしているのが現在のスーツスタイルの起源です。
そこに加え、アメリカの量産的でかつ、合理的なスタイルが合わさって現在の形になっているわけです。
そこで6年ほど前まではものすごく細くて短いスーツスタイルが一般的で、そういうスタイルを多く街で見かけたと思います。
本来のスーツスタイルはある程度のゆとりがあって余裕のあるサイズ感。
しかし、一昔前のような細すぎるスーツや短すぎる丈のスーツは時代遅れになりつつあります。
つまり、細身のスーツからゆとりのあるスーツスタイルに回帰している。
そのためクラシック回帰と言われています!
以前書いたファッションの祭典「ピッティウオモ 」でその年のトレンドが決まると解説しましたが、メンズのカジュアルスタイルはスーツスタイルによって左右されます。(まだ読んでいない方はぜひこちらも)

そのために5年ほど前からスーツのパンツの幅がどんどん標準くらいに戻ってくるにつれて、カジュアルパンツもワイドパンツが流行っていきました。
そしてワイドで股上が深いパンツ。一番最初に出てきましたね!
やっとつながりました!!
太くゆとりがあり股上が深いパンツは吊り上げて履いていましたね!!
ではつぎでベルトとサスペンダーでは何が違うのか解説です!
3.ベルトVSサスペンダー
ではサスペンダーの歴史とクラシックスタイルはなんとなくわかったところで、
じゃあなぜワイドで股上のパンツはサスペンダーの方が相性がいいのかを解説します!
そもそもベルトとはパンツがずり落ちないためだけに開発されたものなのでパンツのラインが綺麗に見えるかなんてのは二の次だったのです。
ちょっとウエストの大きいパンツを履いてベルトで縛ると若干ずれてきたりしますよね?


ね?なんかものすごい野暮ったい笑
もも裏あたりに変な絞りがあったり、そもそもウエストの位置がすごい差があって定まっていません。
ウエストが90くらいあるのですごく大きいのもあるのですが笑
(管理人のウエストは大体78cm)
そのため、正しい位置でパンツを維持することが難しい!!
だからウエストが変わってヒップラインがずれて、横から見たシルエットが綺麗に見えなくなってしまうわけです!!
それに対してサスペンダーは上から吊っている訳なのでズレ落ちることがなく、正しい位置でパンツを履くことができ、パンツのラインがめっちゃ綺麗です!!


ね?こんな見た目で違うんですよ。
横から見るとものすごい違いがわかりやすいですね!
上から下までめちゃくちゃ綺麗にストンとストレートに落ちています。
たまに街で歩いてて、めちゃくちゃいいパンツ履いているのにヒップラインなんか低いなぁとかシルエット微妙やなぁみたいなことがあります。
ちょっと残念やなぁって。
特にプリーツの入ったパンツは股上が深くて綺麗なんですけどちょっとの差でめちゃくちゃ野暮ったく見えてしまう!
お父さんにもらったんかな?みたいな感じになっちゃいます笑
なのでわざとサイズ大きくして野暮ったくしているのならばいいのですが、せっかく綺麗なスラックスやスーツを着ているならできればサスペンダーで吊って履いた方が断然オシャレに見えます。
そしてサスペンダーには細いサスペンダーと太いサスペンダーがありますが、細いサスペンダーはカジュアル向き、太いサスペンダーはビジネスライクだという定義もあるので頭の隅に置いていると便利かもしれません!
では逆に股上が浅かったり細いパンツにサスペンダーは合わないのかというとそういうわけでは無いのですが、男性なら大事なものを失う可能性があるのでお勧めはしません!笑
細いパンツにサスペンダーをするなら細いサスペンダーでないと全体的にちぐはぐ感が出るので太いサスペンダーは合いにくいかと思います。
デニムやチノパン、軍パンなどはベルトでもいい感じに無骨に見えますがスラックスや綺麗目パンツは断然サスペンダーがお勧めです!!
サスペンダーをつけているだけでちょっとオシャレな人に見えるという効果があると思っています笑
ただ豆知識ですが、昔はサスペンダーは見せるべきものではなかったのです。
なので上にベスト着たり、ジャケット着たりっていうのがマナーだったんですよ。シャツが下着扱いだったのと一緒ですね!
なので大っぴらに見せていると昔の人からすると邪道やという批判をくらうかもしれませんが個人的にはカッコよけりゃなんでもよくね?って感じなのでめちゃくちゃいいと思います!
色味も多いですし差し色として取り入れるのもファッショニスタな感じします笑
皆さんもこれを機にサスペンダー仲間になりませんか??
では今回はこんなところで失礼します!!
また次回の記事でお会いしましょう!!!
See you you next time!!!